• テキストサイズ

【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】

第16章 【R18】毒の華は華麗に咲く


壬氏はすぐに月娘に歩み寄った。

「月娘…、これはね…。」

「………………。」



必死に月娘のご機嫌を取ろうとする壬氏から、月娘はゆっくりと顔を背けた。



その後は、何度壬氏が月娘の顔を伺おうとも、月娘は絶対に壬氏を見ようとしなかった。



「………猫猫。」

「うっ…はい!」

月娘の周りを彷徨く壬氏を無視して、月娘は猫猫を見て呼んだ。



「…あなたに花街のお礼を言いたくて来たんだけど…。」

「お礼ですか…?」

「これから私の家に来ない?」

「??!!」



月娘は猫猫を誘いたくて、玉葉妃の所に行ったのだ。

そして彼女と一緒に猫猫を迎えに来たら、ちょうどこの場面に遭遇した。



「枴(グアイ)薬店から珍しい薬剤を取り寄せたけど、どれがいいか分からないから選びに来て。」

「枴薬店ですか!!!!」

月娘の言葉に、猫猫は目を輝かせた。



「行きます!行きます!!」

「月娘!俺は!?」

「…………………。」
/ 408ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp