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【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】

第16章 【R18】毒の華は華麗に咲く


ちょうどその頃に起こった里樹妃の殺人未遂事件。

報告をしに来た猫猫に壬氏はニッコリ笑った。



本当に猫猫はちょうど良い時に壬氏に会いに来る。

壬氏は自分が簪を送った猫猫が他の男と里帰りした事も思い出す。





「いい子にはご褒美をあげないとね。」



壬氏に満足のいく説明を出来た猫猫へのご褒美。

いや、猫猫からしたら嫌がらせ。



壬氏の満遍の笑みに、思い切り嫌な顔をする猫猫。

そして押される壬氏の猫猫への愛着と性癖のスイッチ。

蜂蜜の壺を手に持ち壬氏は猫猫に近付いていく。



「ご遠慮します。何ですかそれ?」

「蜂蜜だ。甘いものは嫌いか?」

「私は辛党なので。」

「でも食べられるだろう?」



ジリジリと近付く壬氏から後退りする猫猫の背中に扉がぶつかる。



逃げ場が無くなった猫猫を前に、壬氏は指で壺の中にある蜂蜜をすくった。



(なっ………何をさせようと言うんだこの変態ーー!!!)



真っ青になりながら、怒りと恐怖で猫猫は体を小刻みにさせる。

「食べられるだろ?さぁ。」

そう言って壬氏は指ですくった蜂蜜を猫猫の口元に持っていく。
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