• テキストサイズ

【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】

第15章 【R指定】初恋的回忆〜初恋の思い出〜⑥


もう2度と、この唇から別れの言葉を囁くことは許さない。

もう壬氏から逃げられなくなった月娘に、壬氏はやっと満足した。



これでもう。

自分の他に月娘に触れる事さえ出来なくなった。



公にしなくていい。

月娘はずっと皇室の習わしを学んできた女人だ。

そんな彼女がこの後に、他の男に体を委ねるなんて出来ないと壬氏は分かっていた。



「月娘。絶対にお前を正妃にするから……。それまで待っていてくれ。」



月娘は壬氏のその言葉に自分の首に大きな鎖が巻かれた気持ち
になった。

縁を切ろうと思ったのに、結局は更に太い鎖でその縁を繋がれた。



「うっ…っ瑞っ…。」



再び壬氏のモノが自分の中に入った時に、月娘はやはり喉の奥から声を漏らした。

先程よりは痛みが無かったが、余裕がでた訳では無かった。



それでも先程より壬氏の顔を見る余裕があるのは。

壬氏が抱いてくるその腕が、先程よりも優しかったからだ。




/ 408ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp