【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第13章 【R指定】初恋的回忆〜初恋の思い出〜④
「…月娘。なら俺は、月娘とも夜伽をしない。」
「ええっ?!」
「俺が月娘の体を傷付けるなら、俺は月娘とも夜伽しない。」
「皇太子殿下!!」
壬氏がキッパリと言った所で、高順は我慢出来なかった。
「……お2人共夜伽がどの様な事か、ちゃんと分かっていないです。」
「…………………。」
高順が顔を顰めて言うのを、壬氏も月娘も黙って聞いていた。
「皇太子殿下にとっては、貴方様にお世継が出来る事が、月娘様はそのお世継を産む事が、この国にとってどんな事なのか。今一度しっかり理解して下さい。」
「……………………。」
「それでも春画までだ。俺は絶対に月娘以外とは夜伽しない。」
「……月娘様の体に負担がかかりますよ?」
「月娘は俺が他の女人と夜伽をする位なら、我慢してくれるはずだ。」
壬氏は月娘の手を握って彼女を見て言った。
月娘はどんな風に自分の体に負担がかかるか分からなっかけど、壬氏がそう言うなら、その負担を受け入れ様と思った。