【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第13章 【R指定】初恋的回忆〜初恋の思い出〜④
「月娘本当?!」
壬氏はガバッと寝具から顔を出すと、月娘を見た。
月娘の顔を俯いていたけど、赤く染まっていて。
まるで悪い事をして怒られている様な、少し罪悪感のある顔をしていた。
「瑞…ダメなのに…。瑞は皇太子殿下だから、私だけの夫じゃ無いのに…。」
本当に月娘が受けている妃教育はクソだと思った。
「月娘。全然悪い事じゃないだろ。」
壬氏は寝台から降りると、月娘に歩み寄った。
そして小さな肩を抱くと、ゆっくりと自分の胸に収めた。
「俺は月娘以外と絶対に夜伽しない。」
壬氏のその言葉を聞いて、諌めないといけないと分かっていても、やはり月娘は嬉しくて彼の胸に顔を埋めた。
「……でも、夜伽の手解きをしないと、私の体に負担がかかるって…。」
「………………。」
2人はまだ、夜伽に何をするのか、意味は分かっているが実際やる事は分かっていない。
その為の夜伽教育であり、何故壬氏が手解きを受けなければ月娘の体に負担がかかるのか。
大人の言葉は理解出来ていなかった。