【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第7章 【R指定】花街に毒の花が咲く③
「…本当にそれが俺を信用していなかった理由なのか?」
呆れた様に言う壬氏に、月娘はカッとなって声を荒げた。
「十分な理由です!!」
散々寝所では月娘を求めた癖に、壬氏は自分の宮に篭って、その後もずっと月娘を避け続けていた。
どうしてそんな男を信用出来ると言うのだろうか。
そして、今呆れた顔をしている壬氏に余計腹が立った。
壬氏は睨んでくる月娘の手を取ると、自分の下半身に触れさせた。
「………………。」
月娘の手に触れたのは、すでに固くなっている壬氏のモノだった。
????
何故そんなモノを握らされているのか…。
月娘の頭の中に疑問符が浮かび上がった。
「お前と夜伽をした後…。俺はずっとこの身体だった。」
真剣にそう答える壬氏に月娘は唖然とした。
「どんな薬を飲んでも、お前を後宮で見たら勝手に身体が反応していた。」
「っー…。」
壬氏が真面目な顔して言うから、月娘の顔が真っ赤に染まった。
「……そんな事が、私を避けていた理由なの?」
「…いや、勿論それだけじゃ無い…。」