【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第7章 【R指定】花街に毒の花が咲く③
クチュッと壬氏の指が月娘の中に入ってきた。
「っー…。」
慣らしていない月娘の中は、濡れていても壬氏の指すら入れるのはキツかった。
「っ瑞…っ待ってっ……。」
月娘は壬氏の腕を掴んで、触れられている場所から壬氏の指を離そうとした。
「…他の男とは楽しく遊ぼうとして、俺だと拒むのか?」
「……そうじゃ無くて……。」
何故今更婚姻なのか。
月娘は全く理解出来なかった。
「だって貴方は…。」
「俺がなんだ?」
壬氏は、言いかけた月娘の言葉に耳を傾けた。
きっと今から言う言葉が、月娘の本心なのだと思ったから。
「…貴方との婚姻を嬉しく無いのかと聞きましたよね?」
「…………………。」
先程までの戸惑いの目は無くなって、いつもの壬氏を見据える月娘の目が壬氏を見ていた。
「…瑞はいつも…寝所では甘く愛を囁くけど、次の日は私から逃げるじゃないですか…。」
「…………………。」
壬氏は月娘の言葉に、彼女の下半身を触っている手を抜いた。