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【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】

第6章 【R指定】花街に毒の華が咲く②


「皇室の女人達を守る事が私の仕事で、月娘様は皇室に入られるお方だ。」

月娘は皇弟から捨てられたのでは無いのか?

だから壬氏に付き纏っていると噂だったが…。



(ハッ!なら月娘様を女にしたのは皇弟……。)

婚姻をしていなくても、皇室の婚約者と契りを交わしたというなら、月娘の処遇は妃と同等だ。

もちろん、その対価である責任も、皇室への忠誠もだ。



思ったよりヤバい事に手を貸していた様だ。

この事が皇室にバレたら月娘諸共首が飛ぶ所だった。



「…助けて頂き、ありがとうございました…。」

「…分かればいいが、2度と月娘様の悪巧みに手を貸すなよ。」

次は間違いなく首が飛ぶ。

壬氏にそう言われている気分だった。



「…高順様は大丈夫なんですか?」

「………………。」

そう聞いた瞬間に、猫猫はハッとした。



(ああ…、この2人は大丈夫なんだった…。)

男としてのアレが無いから。

猫猫は失言した様に、自分の口を押さえた。



本当は宦官だろうが、そうでなかろうが、月娘と同じ部屋に他の男が居るのも許せない。
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