• テキストサイズ

【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】

第5章 花街に毒の華が咲く


「私には刺激が強い事ばかりでした…。」

月娘と一緒に妓女達といた僑香は顔を赤くして言った。

「私3回はイけたわ。」

「??!!」

何した小姐達!!



「それと猫猫。貴方も明日はお祭りに参加するのよ。」

「??!!!」

急な月娘の言葉に猫猫は固まった。



「何故私が祭りに出るんですか??!!」

猫猫の叫び声で月娘は湯船から上がると薄い着物を羽織った。

「貴方、化粧映えするじゃ無い。それにやり手婆にはもう了承済みよ。」

「無理ですよ!私は妓女にはなりません!!」

「あら、私だってならないわよ。」



僑香に髪を拭かれながら月娘は優雅に微笑んだ。

「明日ね…、私の邪魔をする奴が現れると思うの。」

「誰ですか?そんな命知らず。」



もちろん壬氏の事だ。

「私はほら、絶対に1番の金額を出されるけどね…。買われたくない奴も中々お金は持っているだろうから。貴方も買わせてその人の財力を削りたいのよ。」

「いやですよ。買われるなんて。と言うか、その人がなんで私を買うんですか。」

勝手に後宮に売られて、今度は買われたんじゃ溜まったものじゃない。
/ 408ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp