【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第5章 花街に毒の華が咲く
「私には刺激が強い事ばかりでした…。」
月娘と一緒に妓女達といた僑香は顔を赤くして言った。
「私3回はイけたわ。」
「??!!」
何した小姐達!!
「それと猫猫。貴方も明日はお祭りに参加するのよ。」
「??!!!」
急な月娘の言葉に猫猫は固まった。
「何故私が祭りに出るんですか??!!」
猫猫の叫び声で月娘は湯船から上がると薄い着物を羽織った。
「貴方、化粧映えするじゃ無い。それにやり手婆にはもう了承済みよ。」
「無理ですよ!私は妓女にはなりません!!」
「あら、私だってならないわよ。」
僑香に髪を拭かれながら月娘は優雅に微笑んだ。
「明日ね…、私の邪魔をする奴が現れると思うの。」
「誰ですか?そんな命知らず。」
もちろん壬氏の事だ。
「私はほら、絶対に1番の金額を出されるけどね…。買われたくない奴も中々お金は持っているだろうから。貴方も買わせてその人の財力を削りたいのよ。」
「いやですよ。買われるなんて。と言うか、その人がなんで私を買うんですか。」
勝手に後宮に売られて、今度は買われたんじゃ溜まったものじゃない。