第4章 放課後の呪者
ー翌日ー
「あの夢、なんだったんだろう」
調査を始めて三日目。
あたしと麻衣は昨日見た夢について、二人で話していた。
今日も同じように、他のメンバーは校舎を見て回ったり調査をしていたりしている。
そしてあたし達は相変わらず置いてきぼり。
「たたの夢なのかな……それとも……」
そこで二人して黙り。
昨日見た鬼火の夢がなかなか忘れられないのだ。
なんの力もないあたし達が見た夢なんて、たいして意味があるようにも思えないが……。
「なんか、イヤ〜〜な感じだったよね」
「うん。それにまた、二人揃って同じ夢見てたしね」
「そうだねぇ。みんなはやく除霊おわらせて帰ってきてくんないかなー」
麻衣とボヤいていると、扉が軽くノックされた。
「はい?」
「どうぞ〜」
また相談者なのだろうか。
なんて思っていれば、顔を覗かせたのはなんと笠井さんだった。
「……笠井さん」
「入ってもいい?」
「あ、うん。どーぞ」
「どーぞ、どーぞ。お座り下さい」
どうして笠井さんが来たんだろう。
なんて不思議に思いながらも、あたしたちの目の前に座る笠井さんを見た。
無言が続く。
何を話していいのか、お互い分からないといった雰囲気。
無言が一番辛いと思いながら、あたしはある事を思い出した。
「そーいえば、自己紹介してなかったですね。あたし、谷山結衣っていいます」
「あ、あたしは谷山麻衣です!」
「……姉妹?」
「双子でーす!」
「……そっくりじゃないね。何処と無く似てるって感じだけど」
「二卵生なんで、へへ」
あたし達はよく『そっくりじゃないけど、何処と無く似てる』と言われていた。
だから何時も『二卵生なんだ』と言っているが、世間様達の双子のイメージは似ているというものらしい。
そこでまた沈黙。
かなり気まずいと思いながら、次はどうしようかと悩んでいると、静寂を破ったのは笠井さんだった。
「……除霊すすんでる?」
「え、えっとあんまり」
「霊媒の人がね、霊なんかいないっていってて」
「まさか!こんなに事件がおこってるのに」
笠井さんは目を見開かせていた。
確かに、これだけ事件が起きているのに霊がいないと言われたら驚いてしまう。
実際、あたしも昨日は驚いてしまった。