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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第7章 【彼氏】




『かっ可愛いのは、泪..サンの方でしょっ!』


ーーーえっ....。


急に目を合わせられ、雷に手を握られた。


雷は、タレ目で大きな瞳をしている。童顔で、そしてすごく格好良い....


顔が、かぁっと赤くなった。


ーーー今思い出しても、僕はそうなっちゃうねぇ...


その時に、僕は雷の事好きになっちゃったから。


『かっ、隠しても仕方ない...俺は泪さんの事、恋愛的な意味で大好きなんだ...!』


ぎゅううっ!ともっと強く手を握られた。


『泪...サン....ど、どうしたっ!?』


その途端、僕は、頭がくらくらして、動揺して、
ーー頭が真っ白になって、言ってしまったんだ。



『.......................................手を...離せ....っ』



ーーー僕は、あまりにも照れたり恥ずかしいと感じたりすると、混乱して、とんでもなく乱暴な言葉遣いになってしまうらしい。


その後のことはよく覚えていない。
何故なら、僕がその後すぐに倒れてしまったから。


それから僕は、このまま彼を拒否するのはかわいそうかな、と思って雷とお友達になった。


..本当は僕も、彼に初めて会った日から恋心を抱いていた事に気づき、お付き合いしだすのには、またしばらく時間がかかった。


「ーーーおい!泪、聞いているのかっ!?」


僕は、ハッとする。
目の前には、雷の、泣きそうな、怒った顔。


「離れてよ........」


と、僕は雷の身体を強く押し、離そうとする。


ーーーそんなに近づかれたら、僕は、また乱暴な言葉遣いになっちゃうねぇ...それだけは....っ


それに...雷が勘違いしている僕の相手って...


恐らくはーー僕の"兄"のことだ。


「いやだっ...!泪っ...!」


キスをされる。


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