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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第7章 【彼氏】




「.......」


ふっ...と、僕は体の力を抜く。そして静かに深呼吸をした。


雷は、僕の彼氏さんだ。


「何か言えよっ!!誰なんだよっ!!昨日の奴は!!」


雷の顔が、間近にあった。


ーーーまずいねぇ...
このままだと、僕、また.....


雷と初めて会った時みたいになってしまうねぇ...


そう、あれは1年前の事。


『初めましてっ、君が...カナエ君が言っていた雷くん?』


と、髪を耳にかけながらニコリと笑った。
カナエ君は、高校からの僕のお友達。


『あっ...う、うんそうだ"ゼ"ッ...!』


最初は、雷は目も合わせてくれなかった。


ーーー今、緊張で語尾に"ゼ"をつけてたような...


僕が雷に抱いた第一印象は、


ーーー可愛いっ♡


だったねぇ...懐かしいなぁっ


『たはっ、"そうだゼ"って言い方可愛いねぇっ』


微笑みかけ、体をかたむけて距離を詰めた。
雷は僕よりも少し身長が低い人だったから。


『カナエ君から聞いたけど、僕と仲良くなりたいって本当?嬉しいっ』


たはたはと微笑み、仲良くなろうと手を伸ばした。


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