第7章 【彼氏】
時は遡り、1ヶ月前。
休日、家の部屋の中での事。
彼は僕の家に遊びに来ていた。
ちゅん...ちゅん...
カーテンを開く。
そして、髪をポニーテールにしようとしていた時だった。
「 泪ッ...!! 」
その時、ソファに座っていた彼が身を乗り出す。
「ん..?どうしちゃったのかな...雷(らい)?」
ふふっ、と微笑んだ。
髪の毛を結ぶ手を止める。
「俺見たぞ...!泪が、泪がっ...!」
ここで、彼は立ち上がり、僕の肩をガッ!!と掴んできた。
「昨日、綺麗な顔した男と、くっついて歩いてたところをっ!」