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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第7章 【彼氏】





「ねぇ...」


じとり、と彼は僕を見つめてくる。
校門の前で、僕の帰りを待ってくれていたみたいだ。
彼の指が、僕の長い髪をかき分けてサラリと姿を現す。


「ふふっ、何?」


「もっと...俺に近付いて欲しいんだけど...」


ちらりと、ちょっとした上目遣いで見つめられる。
周りに人はいない事を確認して、囁いてきたようだ。


「んんー...ごめんねぇ...これ以上は...」


微笑みながら、僕は彼の身体を離した。


ーーー僕も彼に、もっと触れたい...もっと、もっと...


でも、残念だけどそれはできない。


「手を、繋ぐのもだめ?」


「それはもう、大丈夫だよっ」


ぎゅうっと、すぐ、彼は僕の手を握ってきた。
触れ合った瞬間、とっても嬉しそうにしていた。


「あったかいねぇ...」


「うん...」


しみじみと、幸せを感じていた。


「ね、ねぇ、やっぱりキスの回数増やしたいんだけど...もう、俺の事許してよ...」


彼は、もじもじと提案してくる。


「うぅ〜ん...だめっ」


そしたら彼は、分かりやすくむくれてしまった。


僕たちは、このままでいい...
エッチな事も、当分だめ...1年位は。
ーーーもう二度と、あんな姿を晒す訳にはいかないからね...


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