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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第6章 【親友】




海里が振り向き、俺にキスをしようとした。


ーーだけど、恥ずかしくなったらしい、俺に正面から抱きついてきた。


「お前を誰かに奪われたら...俺は好きでもない奴と結ばれ、最終的にそいつに犯されてしまうかもしれないと思った....だから...だから!!俺はお前から奪い続けた....!!」


ーーーあの海里が、泣きじゃくっている....。


だからお前は、俺から奪い続けていたのか...


誰かに奪われる前に..


俺は海里を優しく抱きしめ返した。


その瞬間、声にならないような小さな声で、本当にすまなかったと、海里が呟く。


「俺にはお前しかいなかっ...」


海里の声が、どんどん小さくなっていく。


「俺は..お前だけを見てきた...ずっと...ずっとだ...李...太...好.......................」


"き"と、言ったか言わないかぐらいで、安心したのか、海里は眠ってしまった。


「海里.....」


もっと強く抱き寄せ、海里の熱を直で感じ取った。


「................」


海里の頭に、自分の頭をそっと寄せる。


海里の側に.....一番側に、居続けてやりたい。


ーーー........あったかいな..


切にそれを願い、海里の髪についた花びらを取る。


お前もずっと、こんな気持ちで、すげぇ俺に過保護になってたりしてたのかな.....。


こんな...気持ちで.....................


海里の髪が、頬に当たるのを感じつつ、瞳を閉じた。


一筋の涙を流す海里の頭を、ずっと、撫で続けて.........



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