第1章 【弟】
「今まさにだよッッッ!!!!!!!!!!!」
くわっ!と俺は目を見開いた。
「あまり可愛いと思ってこなかった素直すぎる弟に今まさかまさにだよッッ!!!!!!!」
と、俺は昴の両肩を掴み、ブンブンと揺すった。
.....とは、流石にこの状況下では言えねぇし昴にそんな行動とれねぇなぁ〜..。
脳内で爆発した俺は、ニコ...と笑顔を引き攣らせる。
「どんどん僕のおっきくなっちゃってるよぉっ...!!」
昴は股間を抑え始める。
なっ...何だと...
「すっ、昴っ!ほら、兄ちゃんと一緒に深呼吸しようなっ!?」
しゃがんで、昴と視線を合わせた。