第1章 【弟】
「"ぼっき"て、なあに?」
!?
心臓の鼓動が急に、ドッドッドッ、と早くなる。
「さっき、ドラマで観たんだぁ.."硬くなっちゃった"って、それ、ドコなのかなっお兄ちゃんっ?」
汗がたらり、と流れ落ちた。
昴の純粋な視線が、痛い。
なんて、答えれば...
「お兄ちゃん、それ見て僕っおちんちんがかたくなっちゃったのっ」
!!!
頭の中が真っ白になった。
「す、昴...誰しもが通る道なんだ..」
その瞬間、いきなり昴に股間をまさぐられた。
「なっ何するんだ昴っ...!ちょっ...!」
昴の小さな手を掴む。
「お兄ちゃんも、このおちんちん硬くなっちゃったりするの」
上目遣いで、昴に見つめられる。
「.......あ、ああ........」
「おちんちん、どんな時にかたくなっちゃうの」