第1章 【弟】
んちゅっ♡
ーー!?
その瞬間、昴にキスされてしまった。
「すっ...昴くんっ...!?やめようか、家族会議がそろそろ必要になってくる事案だぞ?今のは....」
それでも、昴は俺を逃がさない。
大きな瞳に、涙いっぱい溜めていた。
「ドラマの中で、"俺のを治してくれ"って俳優さんが言っててっ、ちゅっちゅしてたんだよっ..ごめんねお兄ちゃんっ...嫌だったよね...?」
ーーーす、昴...っ!
と、泣いてしまった昴に、罪悪感を抱いた。
「昴、大丈夫だっ!ぜんっぜんお兄ちゃん嫌じゃなかったぞ!」
頭を撫でてみたけど、弟の顔は優れない。
「あっあれぇっどっどうしようお兄ちゃんっ...!治すためにお兄ちゃんにキスしたのにっ..僕のおちんちんっ....ピクピクしちゃってるよぉっ...!」