第6章 【親友】
衝動に駆られ、制服の上から海里の胸元をまさぐった。
ーーーやっぱり、意外に逞しい身体してるな....
「何を...してッ...李...太...!?」
恥辱の涙に濡れた瞳で、顔を覗かれる。
「俺に抱かれるのは嫌か...?」
海里の制服のボタンを、一つ一つ丁寧に外してゆく。
「それはこっちの台詞だ...!分かってるのか...俺はお前を裏切り続けて女を抱き続けた...こんな汚い身体...ッどうして...っ」
「お前は汚れてない...海里の身体は綺麗だ..!俺はお前が好きなんだ、海里...ッ!!」
「えっ........」
海里は、目を瞬かせる。
「ほ....っ、本当.......................?」
目をまんまるくして、本気で喜んでしまっているようだ。
そうだ、この顔...
「犯してきた酷い仕打ちごと!俺は海里の全てを受け入れる....ッ!これからは、お前に近づく奴に俺も嫉妬するって事を思い知らせてやる..!!」
たまにどころか、毎日のように見せる、俺のことが好きでたまんないっていう、可愛くて、仕方がない純粋な顔.....
俺は無意識の内に、海里に惚れ込んでいたのだろう...
顔を真っ赤にさせたまま、海里はすぐにツンとした表情に戻す。
「嘘...だろ...ただお前も、美しい容姿の俺に...惑わされてるだけで....、というか、なんで俺が抱かれる側なんだよ....っ」
「嘘じゃない....今からそれを、お前を抱いて証明してやる...!それにっ..!」
ドサッと、海里を押し倒した。
「海里..お前に俺が抱けるのか?きっと恥ずかしくってチューもできねぇだろ?」
からかってみたら、また目を見開かれ、本気で照れられた。
「っ...ッ...やだ...李太...!」
「誰もお前には敵わねぇ...可愛いな...海里...」
ーーそんな海里の桜色の唇を、再度奪った。