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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第6章 【親友】




「俺の事、好きなのか?」


遂に、核心をついてしまった。


ずっと、心の中で思っていた事を喋ってしまう。


まっすぐと、俺は海里の瞳を見つめる。


「.....っ!」


その瞬間、海里はーーー


ーーーなっ...!!


あの海里が、俺様気質の海里が...!


俺から顔を背け、頬を赤く染めている...


桜色の唇を、その長い睫毛を、わなわなと震わせて...


「っ...ッ」


ーーー嘘...だ...


俺の事を玩具と思ってるなんて、海里の嘘だ。


こんな表情見せられたら、嘘だと分かる。


少年を俺から奪い取ろうとするところを、運悪く俺に気付かれたからわざと悪態をついたんだ。


もう二度と、親友で居られないと悟りーー...


焦心して、自暴自棄になって、あんな台詞...


ーーー本気で、胸が締め付けられる。


「んんっ...っ!」


海里の両手首を掴み、俺は桜色の唇を奪っていた。


ーーー本当はずっと、海里とこうしたかったのかもしれない...。


お気に入りのあの女優だって、アイドルだって、みんな...


海里と似ている箇所があった。


そうでもなきゃ、こんな悪魔のような男と親友で居続ける訳がない。


...じゃなきゃ今、海里の犯した行動を健気と思ったりしてない...!


「...!?やめろ...李...太...っ...あッ...!」


海里を、コンクリで作られた、屋上の出入り口まで追いやった。

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