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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第6章 【親友】




「抱いて俺に惚れさせてやるッ!だから...!!だから....!!あの男にだけは、近寄るなッ...!!!」


「やめろ!!海里ッ!!」


間に合った...のか??俺は海里の前に立ち塞がった。


だがーー海里は、いつもと同じように、堂々とした笑みを俺に向けるだけだった。


少年は、俺の登場に驚き、足早に去っていく。


「李太...」


海里は、髪をかきあげた。


映画の主人公のように、何をやっても海里は様になる。


「やっと気づいたか...俺に騙されてた事に...」


ここで、海里は俺の肩に手を置いてきた。


「俺はお前が親友なんて、思った事無いんだよ...」


くくく...と、海里はわざと意地の悪そうな笑い声を上げた。


「所詮李太なんて、俺の玩具だったんだ...」


本物の悪魔のように口角を吊り上げている。


「...海里...俺が惚れた女の子と付き合ってたのって、まさか...」


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