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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第6章 【親友】




心を見透かされたように、頭を抱き締められる。


「信じて...」


海里はごくたまに、気弱な言動を取るのだ。


「海里...」


表情は見えないが、また切なげにまつ毛を震わせてるんじゃないかと思うとーーー俺は、きゅうっと胸が苦しくなる。


「...分かった...悪かった、俺はお前を信じる...」


俺から、海里は身体を離す。いつもの、王様のような表情に戻っている。頭の上には勝利の王冠が見えた。


「それでこそ李太だ...」


結局、いつも通り許してしまうんだよなぁ...海里の事。


ーーーでも、喧嘩するよりかはマシかぁ...




あっという間に、昼休みになった。


意を決して屋上の扉を開くと、ゆらりと揺れる、2人の影があった。


ーーー俺は今、とんでもないものを見ている....!


「か....海里ッ..ッ!?」

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