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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第6章 【親友】




無意識のうちに、俺は顔をしかめていた。


「李太...俺は見定めてやってるだけさ、あの男の事を」


肩にポンと、手を置かれる。


「お前の"親友"としてな...」


"親友"...


お前は本当に、俺の事をそう思っているのか...?


海里、お前本当は...


「何か...前にも似たような事あったような...それもたくさん」


言葉をぼかしたが、海里は思い当たる節があったようだ。


「...李太、まだあの女に惚れているのか?」


余裕の笑みを、海里は崩さない。


「違ぇけど...」


そう。


海里は、俺の好きな人に惚れられるだけじゃなく、彼女達を恋人にしてきた。


『ーーー知らなかった...李太が、彼女を好きだなんて...』


その度に表情を切なげに曇らせる、美しい表情が忘れられない。


ーーーでも今回は、海里から近寄ってたじゃねぇか...!


少年に対しては何の感情も無いが、嫌な予感がする。


「俺はお前を裏切ったりしない...」


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