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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第6章 【親友】




授業の合間の休み時間は、いつも俺の席に来るのに。
今は来ない。


海里の席は、ガラ空きだった。


視線を動かして海里を探す。


ーーーいた...


今朝の、あの例の少年に話しかけている。


よそゆきの美しい笑顔で。


ーーーな、何やってんだ...!?


教室のカーテンが、風で揺らいだ。


少年は俺に惚れているはずだった。だが海里の甘い顔に動揺しているようだ。


美少年の登場に、少年の友達もたじろいでいた。


そして海里は、少年の耳元に桜色の唇を寄せる。


内緒話をしているらしいが、風のせいで何も聞き取れない。


ーーーどういう...つもりなんだよ...


今すぐに教室の窓を閉めたい。衝動に駆られる。


ガラッ...!と、教室のドアを開けた。


少年と話し終わったらしい。海里は廊下に出ていた。
迷わずに肩を掴む。


「海里...お前、何企んでんだよ」


すると、海里はゆっくりと振り向いてきた。
まるで俺が追いかけるのを見抜いていたかのように。


「何って?」


飄々とした態度が、若干鼻につく。


「あの子に、何をするつもりなんだって聞いてるんだ」


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