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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第6章 【親友】




「好きです、付き合って下さいだってさ」


海里という、この美少年の親友は、あまりに俺様気質だ。


「...良かったね」


という、ぎこちない言葉を残されて、手紙を胸に押し付けられる。


え...


えええーーーー!!!?????


俺は今、人生初のラブレターを貰ってしまったのだ。


「どうしよっ...!!コレェッ!!!海里ぃ!!!初めて貰ったぞ!!ラブレタぁー!!!」


あまりのことに、はしゃぎ倒してしまった。海里の瞳を覗き込む。


すると、嘘みたいに美しい微笑みを向けられ、また頭を撫でられた。


「..........」


無言で。


光に反射して白い、長いまつ毛の下の、瞳の奥が笑ってない。


ーーーこういう時のこいつ、大体嘘ついてるんだよな....


落ち込んでる俺見てせっかく機嫌良くしていたのに、喜ぶ俺見て気に食わなくなったのだろう。


親友だから、一緒に喜んでくれると思ったのに...


俺の読みが甘かった。が、こいつはそういう奴だ。なんていうんだっけ、フレネミー?みたいな奴。難しい男だ。


だけどどうしてなんだろう...


それでも俺は、こいつのこういうところを許し、変わらない親友で居続けているのは....。


キーンコーンカーンコーン...


「やべっ、次の授業の課題終わってなかった...!」


あれからずっと、ラブレターに気を取られていた。


ーーーちゃんと...今日中にでも返事を出すべきだよな...


そんな事を考えていたら、2時限目の授業も終わっていたらしい。


ーーーあれ...?海里...?

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