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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第6章 【親友】




そのまま完全にギュッ!と、海里に強く抱きしめられる。


周りにいた女生徒達は、またやってるよぉあの2人〜♡と、ソワソワしながら、皆教室に移動していた。


「あ、ああなんだぁ!?海里ぃ!?「悪いな...ちょっと虫ケラが...「はぁあ!?」


息が苦しい。顔に、海里の胸板が押し付けられる。


「あ、ご、ごめんね海里くん....ちょっと、李太くんに渡したいものがあるんだ...僕...」


姿は見えなかったが、同じクラスメイトの男子が俺に話しかけたのだと、声で分かった。


「...........」


海里は無言だった。


「お、おい離せよ海里..!虫なんて今はいいから...っ!その子は、俺に用があるんだってな...!」


急に、あっさり身体を離された。


「渡したいものって何だ?」


親友に謎に抱きつかれたところを目撃された気まずさで、俺はにこやかに対応する。


「こ...これっ...!!何も言わずに受け取って下さい!!」


その男子は、腰をしっかりと曲げて、手紙を俺に差し出す。


「えぇっ!?こ、これって...」


「じゃあっ!!」


その少年が顔を赤くして去っていく。 


呆然としている内に、横から海里に手紙を奪い取られた。


「あっちょっちょっと俺より先に見んなよっ..!!」


これを喋ってる最中に、中身を勝手に空けられ、内容を読まれる。

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