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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第2章 【幼馴染】




渾身のボケだったらしい。


若干ツリ目で、切れ長の瞳の瞳孔を、千聖は眼鏡の奥で大きく開けている。


なん、こいつ。
...ちくしょっ。調子が狂う...。


だが、俺はニヤッとした。


ちょっとからかってみるか...。


「千聖..」


俺はパタリと本を閉じ、机に置いた。
ゆらりと立ち上がって、千聖に近付く。


「おっ!俺に構ってくれるのかっ!」


とにぱぁーっと笑顔を見せる千聖を近くの本棚に追いやりーーー


ドンッ!!!


「っ....っ!」


バサバサッ!と、反対側の棚から本が落ちた。
音の大きさに本気で驚き、千聖はびくっ!と肩を震わせた。


ギュッと目を瞑って。


「ははっ、可愛いな...."ちーくん"」


と、急に千聖に本棚ドンをした俺は、囁く。
幼稚園の頃、千聖の事を"ちーくん"と呼んでいた。
心臓がドキドキしている。


..俺もなんか恥ずかしいんですけどコレ..

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