第2章 【幼馴染】
「晶大、今日9回目のメガネくいくいしたな!じゃあ俺も後8回くいくいするぞ!」
うるせぇ。話を進めろ。
千聖は本当にメガネを8回くいっとした。
"なんでお前、千聖とずっと友達やれてんの?"
周りの連中に、よく言われる言葉だ。
しかし、幼稚園から現在に至るまで、俺はこいつと一緒にいる。
「今は2人きりとはいえ、図書室なんだから静かにしとけよ..」
と、俺の声が聞こえなかったようで、千聖はマシンガントークをし続ける。
ぎゅむぎゅむと、俺に頬を押し付けて。
「わはわはっ!俺はそなたに今から言うぞ!図書委員としてなっ!これ以上読書しちゃ駄目だぞぉ!!」
「なんだよソレ、ボケのつもり?」
と、その瞬間千聖は頬を赤くした。
「ぼっ..ボケじゃないのだがっ...!!」