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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第2章 【幼馴染】




夕焼けが差し込む学校の図書室の中。
それも2人っきり。


そんな幻想的なシチュエーションが、もったいなく感じる。


だって..


俺は本のページをめくりつつ、横をチラリと見た。


「わはわはっ!そなたようやく俺の方をチラ見したな!晶大(あきひろ)よっ!」


と、隣の椅子で豪快に笑うのは、俺の幼馴染の天竜慈千聖。
てんりゅうじちひろ、と読む。


ーーすっげぇ苗字だろ。


んでもって、すっげぇ性格...というか、恐ろしくなる位うざってぇ性格の奴だ。


「うるせぇな...千聖..」


と、俺はメガネをくいっと上げる。
幻想的な夕焼けも、全てを台無しにする。
それが天龍慈千聖。


「図書委員としてっ!そなたに忠告してあげよう晶大!」


俺を真似して、千聖もメガネをくいっ!とした。


「どうだそなた!今の真似してやったぞ!ふむ!俺への好感度上がったか!ナンチャラ効果でな!」


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