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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第9章 【初恋】




ーーーというか...泪...泪も、俺のこと、結構ちょっと好きなんじゃねぇの...?


なんて、淡い期待を抱いてしまう。


「うん...大分落ち着いてきたねぇ...良かったぁっ」


更に強く、ぎゅっとされる。


「わっ!...わっ!や、やめ...!」


そして、身体をゆっくりと離される。


ーーーなんだ、もう離れんのか...


ーーーいやなんだってなんだ!俺!


ほっとしたのか、鼻水がいっぱい出てきた。
ズルッとすする。


「はい、ちーん」


ティッシュで、泪に鼻水をかまれる。


「ああいいって!」」


突拍子もなく友達の鼻水をかむ男、それが皇泪。


「いっぱい出たねぇ...」


ーーーああ、いっぱい出ちゃったさ...!


これって、"鼻血"だな、きっと...


その後も鼻水はなかなか止まらなくて、家に帰るまでずっと泪に鼻をかまれたままだった。


俺の顔は、もうすっかり真っ赤になっていた。


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