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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第8章 【ヌードモデル】





ーーー数時間後。


「よーやっと絵ェ描き終わって納品もできたァ...これ、報酬金だ」


手の上に、ドサッと金の入った袋を置かれる。


「あの...一条...さん...金なんて...今はいいですから...」


若干目を丸めた一条の首に、俺は手を回した。全裸のまま、一条にその身体を押し付ける。


「これ...責任取ってあんたがなんとかして下さいよ...」


勃起状態のまま、長時間放っておかれたのだ。
もう、我慢できなくなっていた。


「はっ!破廉恥人間...!め...!」


一条は、顔を赤くして、俺に迫る。
そして、チュッ...と、キスをされる。


「ねぇそのそんな事より、一条さん...これから、俺と...」


「とりあえず、名前呼びから始まるかァ...?」


一条の必死な表情に、俺は若干吹き出してしまった。


「あ、あぁ!?」


わちゃわちゃし始める一条に、胸をときめかせてしまう。


「すみません、"獅央"サン?」


「...あまり俺を煽るなァ...」


だが、一条ーーいや、獅央は本気で嬉しそうにしている。


ーーー可愛い男だ...


「俺と付き合って、獅央さん」


にぃっと笑い、獅央の手を握ってみる。


「なッ...!よ、よろ、よろしくな...ッ!」


本気で動揺されて、手を握られ返される。


ーーーこれで突っ込まれる側じゃないのが不思議だな...


「て事で、早くして欲しいんだが...」


「!分かった分かった...だからあんまりその顔で俺を見るなァ...」


アトリエの中で、デッサン人形に見下ろされながら、またこの男に抱かれ始める。


インクと絵の具が混ざり合う匂いが、俺の鼻を刺激していたーーー。






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