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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第8章 【ヌードモデル】




布が敷かれたテーブルの上に、座らされている。


勿論、裸で。


『恥ずかしくねぇの?』


友達にはそう言われるけど、仕事として割り切ってしまえば案外集中できるもんだ。


「...んー...もうちょいやっぱ、筋肉質じゃない方がいいんだよなァ...」


少し離れた位置にイーゼルをかけ、そこからひょっこり一条は顔を覗かせてくる。


「...無理ですよ、今すぐ脂肪つけろって言われても」


顔を、なんとなく若干背ける。


仕事として割り切ってるつもりだが、恥ずかしい感情が無い訳ではなかった。


「よし分かった、胸筋の影を少なくするかァ」


一条は急に立ち上がり、俺に歩いて近づいてきた。


「つ、次触られたら俺、容赦しませんから...!」


動揺しまくる俺を他所に、一条は至極冷静でい続けていた。


「あー..騒ぐな...騒いでくれるな、触んねぇから...手ではなァ」


胸筋の真ん中らへんを、絵の具がついた筆でなぞられる。


「あっ...!ちょっ...待っ...!んッ...」


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