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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第8章 【ヌードモデル】




肌色の絵の具を、胸筋のラインに沿って筆で塗られていく。


「んっ...はぁっ...!んくッ...!」


反射的に、自分の腕を掴んで胸筋を隠す。


「...何、その顔...ッ」


顔を近づけられ、ビクッ!と肩を震わせる。
俺は、視線を逸らす。
一条は無言で、キャンパスの前に戻って行った。途中、イーゼルに派手に脚をぶつけて。


「大丈夫すか...?」


「............」


無言だった。


無言でどうやら、もう絵を描き始めていたらしい。


「.........」


2人の間に、沈黙が流れる。


舐めまわされるように、一条に隅々まで観察される。


「.....ん....っ」


小さく咳払いをした。


そしたら、一条の手が一瞬止まる。


「あ、ごめんなさい...動いちゃいましたか俺」


「......!」


一条は、顔をかぁあと赤くして、俺を睨んでくる。


「す、すみませんって」


ーーーそ、そんなに睨まなくてもいいだろ...


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