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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第8章 【ヌードモデル】




中に入っていくと、至る所にデッサン用の人形が置かれていた。インクの独特な匂いがツンときたけど、すぐに慣れる。


ーーー誰も、いねぇ...中にズカズカ入ってってもいいもんか?


遠慮がちに、「すみませーん!バイトで来た田中ですけどー」と、大声で喋ってみる。


そしたら、近くのドアがガチャッと開いた。


「遅いッ...!!!」


ーーーは?


その瞬間、中から出てきた細身の男に、腕を掴まれる。


「いッ...!?」


そのまま強引に部屋の中に引っ張られる。


ーーーなんだ...こいつ...!?集合時間の10分前だぞまだ...!!


「うぁっ!?」


自分で引っ張っておいて、よろめいた俺を支えきれなくなったらしい、そのまま後ろにパターンッ!!と、倒れる。


俺はその男に馬乗り状態になった。


「ちょっ...!ちょっ...!いきなりなんなんですかあなたっ!」


と、一応抗議してみる。
ーーーそしたら...


「やっ...やめろぉッ!俺にッ...のしかかるな破廉恥人間ッ!」


顔を真っ赤にさせて、その男は叫んだ。


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