• テキストサイズ

黒バス triangle  SS~secret story~

第7章 キセキと人狼をやってみました。


ー帝光バスケ部合宿にて。

「人狼?」

「そうッス、この前モデル仲間でやったんスよ!!」

合宿の自由時間、暇を持て余していた私たちに涼くんが言った。

その提案で私たちは人狼というものをやることになった。


「で、人狼とはなんなのだよ?」

机を持ってきて囲んで座る。

皆知っているようで、知らないのは私と真くんくらいだった。


ルールは説明してもらってわかったけど…

「結構怖いゲームだね。」

お互いを騙して、殺し合うなんて…
ゲームにしても残酷では…?

「まあまあ、やってみると楽しいッスよ!」

「優、なにごとも経験だ。」

みんな乗り気のようだ。
なんだか楽しみになっている自分がいた。




「じゃあカードをひいて…」

ひいたカードをこっそり見る。

『霊媒師』

私が霊媒師役ってことだよね。
霊媒師は二日目から仕事があるんだっけ?

「ゲーマスは私だね!」

さっちゃんがカードを見せながら、立ち上がる。

「それじゃ始めよっか!」




各人の役割確認…いわゆる顔合わせの一日目の夜が過ぎ、昼になった。

ここから騙し合いが始まるんだ…
ちょっと緊張。

初めのうちは様子を見ておこう。

「占い師誰だ?」

「おれ~」

大くんの質問に、あっくんがお菓子を食べながら手を挙げる。

「騎士の人守ってね~」

「紫原を守ればいいのか?」

どうやら真くんが騎士みたい。

「ちょっと待ってください、占い師はぼくですけど…」

「えっ、そうなの?占い師って二人だっけ?」

「バカ、どっちかが狂人ってことだろ。」

あ、そっか嘘つきなんだっけ。
難しい…

「ではどっちを守ればいいのだよ?!」

「初めてやった組がパニックだね…」

征くんがみんなを観察しながら笑う。

「あと三十秒だよ~」

さっちゃんの声で、みんなが焦りだした。

「とりあえず、誰を処刑するか決めるッス!」

「じゃとりあえず黄瀬で。」
「同意」

「ちょっ?!待って!」

「疑われる方が悪いんだ、諦めろ。」

「赤司っち、ひど…「では今日処刑する人を決めてください。」

せーのの後に、みんなが涼くんを指す。
私もつられて指した。

「みんなひど…「死人は喋っちゃいけねぇんだぞ」…」

涼くんが可哀想だけど…面白いかも。

/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp