黒バス triangle SS~secret story~
第4章 カラオケはあっというまっ?!*後編
続いてテツくん、あっくん、真くんが歌ったがさっちゃんの点数には届かなかった。
それでもみんな上手くて、レベルが高い勝負になっている。
「次は俺だな。」
大くんがマイクを持って立ち上がると、何故か不穏な空気が流れた……気がする。
(なんでだろ……?)
どうやら不穏なのは男の子だけだった。
「…念のため聞いておくが…本気か?」
真くんが神妙な顔つきで尋ねる。
「勝つ気なんですか…?」
テツくんも複雑そうな顔をする。
……なにが起こってるの?
ついていけてないのは私だけ?
「俺に勝てるのは俺だけだ。さつきに負けるわけねぇだろ。」
大くんはニヤリと笑うと同時に、前奏が流れ始めた。