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隣の席の蜂楽くん【ブルーロック】

第6章 トラウマ



 今日は雨。あれからサッカー部の練習には行っていない。

 柚とは話せない日々が続いていた。自分にもヒメとかいう女子が常にくっついてるし。
 休み時間に話しかけようとしても、柚はふらりとどこかに行ってしまうのだ。

 ぜんっぜん、思ってたのと違う。
 少しイライラし始めたそんな時、蜂楽はある噂を耳にした。

「ヒメ、別のクラスの子に聞いたんだけどー、小鳥遊さん、特進の望月くんと最近一緒に帰ってるらしくて!付き合ってるのかなー?賢い人同士お似合いだよね!」

「え…、その噂合ってるの?」
「わかんないけど。小鳥遊さんて、モテるのに今まで全然浮いた噂なかったんだよねー。
 ヒメも蜂楽くんと付き合いたいなぁ♡やっぱりサッカー選手とモデルって、お似合いじゃない?」
「そういうのどうでもいいし。俺好きな人いるから、付き合うとか無理」

 ヒメが腕に絡みつこうとしたのを払いのけて、蜂楽は冷たく言い放つ。ヒメはショックを受けて今にも泣き出しそうな顔をしているけれど、心底どうでもよかった。
 ただサッカー選手の彼氏が欲しいだけ。一緒にいる間にアクセサリー感覚にしか見ていないのがよくわかった。

 ていうか、委員長ってモテるの!?
 大体望月って誰だよ。俺と話してくれないのそいつのせい?


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