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隣の席の蜂楽くん【ブルーロック】

第6章 トラウマ



(見た!?俺のスペシャルゴール!)
 

 学校に着くなり、今まで話したこともない奴らに取り囲まれて身動きが取れなかった。柚に話したいことがたくさんあるのに、昼休みも彼女はどこかに行ってしまったし。
 クラスのみんなも見物に来ていたから、きっと柚も練習を見に来てくれていると蜂楽は疑わなかった。

 今までかいぶつを探していたグラウンドでシュートを決めるのも、散々文句を言っていた奴らがすごいと言ってもてはやすのも、ちょっとだけ変な気分だ。
 あとで委員長に話聞いてもらおっと。

 サッカー部の練習は、ブルーロックと比べるとお遊戯みたいなもので、蜂楽はゴールを決めた後一人で練習を切り上げた。
 正直レベルが違いすぎて、やっぱり練習するのも潔や千切と一緒がいい。
 帰ろうとして、周囲の野次馬の中に柚とよく一緒にいるクラスメイトを見つけた。

「ねぇ、委員長は?」
「蜂楽くん、お疲れー。柚なら予定があるとか言って帰ったけど」

(は?帰った?)
 予定あるなら仕方ないけど。
 でも強くなった自分を柚に一番見てもらいたかったのに。


☆★☆


 帰宅した柚はスマホを開く。マナから動画が届いていて、自然と顔がほころんだ。

(蜂楽くんのだ)
 今日のサッカー部での練習の様子。
 ひょいひょいっとチームメイトをドリブルで抜き去りゴール、ガッツポーズするまでの一部始終が収められていた。
 やっぱり前より全然上手だし、かっこいい。


 私も勉強頑張らなくちゃ。


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