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She is the pearl of me. @ 忍足侑士

第47章 元カノ〜邂逅〜



海外交流委員会の集まりも、氷高祭に向けて頻度が増し、顧問との打ち合わせや企画の練り直しなどをクラス企画と並行しながらこなす。

「え?こない?」

委員会に集まっていた、他クラスの委員が声を上げた。

「個人情報だから詳しくは話せないんだけど、来日予定だった学生が留学授業に参加できなくなったそうです。
 代理学生を立てるにも、もう日にちが迫っているので、今から日本に来られる学生を探すのは困難、とのことで」
教員で擦り合わせをした結果、欠員、ということになりました、と顧問が説明をする。

「なので、1年文Bの委員には、1年の理G、文Fのサポートに入ってもらいます」
「うちですか?」
まあいいけど、と言う末浦。
顧問の指示により、学生間で話し合いをした結果、女子委員が、理Gのサポーターとして入ることになった。

「よろしくね」
「よろしくー」

そこは女の子同士の方が話しやすいだろう、と後方に構えていた侑士は、目を見張った。

「よろしくね、忍足君」
「よろしゅうね...仁井村はん」
うん、と頷いた仁井村に、どんな子?と聞かれた末浦が資料を渡す。

(気まずいとかいうレベル、超えるわ...)

婚約者(未了承)と元カノって、と侑士は目を伏せた。

(ちゅうか、別れたん、もうどんだけ前やねん。
 未練なんやあらへんやろ)

当時のことは、彼女に若干の申し訳なさを感じはするが、そのあたりは無視して、委員の業務に専念しよう、といつも通りを装う。

「おっしー」
「なんや?」

末浦に呼ばれ、いつも通りに返事をすると、おっしー...?と仁井村が首を傾げた。

「まだ、そのあだ名、残ってたんだ...」

ポツリと呟いた仁井村。

留学生の説明をしようとした末浦が、ねえ、と資料を机に置いた。

「違うなら違うって言ってほしいんだけど、もしかして、元カッポーだったりするー?」

末浦の言葉に、一瞬を目が合った仁井村から目を逸らす侑士。

「昔、そんな噂があったなと思い出してねぇ」

念の為に教えて?と2人を見る末浦。

「一瞬のことだったけどね」

そう言って資料へと目を通す仁井村。

「今は関係無いでしょう。
 ねえ、交流計画ってどうなってんの?」

仁井村の対応を気にする様子なく、これだよー、と計画資料を提示する末浦に、(委員辞めたい)と侑士はため息をついた。

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