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She is the pearl of me. @ 忍足侑士

第42章 To play



 ✜

「できたっ」

じゃこと青のり、鮭とわかめのおにぎり。
人参とれんこんのきんぴら、カニカマを入れた卵焼き。
とうもろこしと枝豆をピックに刺したもの。
メインは、父の実家の酒蔵の麹を使った鶏の唐揚げ。

悪くないでしょ、と買ったばかりのお弁当箱に詰められた料理たちに頷く。

時間を確認し、予定通り!とリビングで熱を取っている間に果物を取り出す。
キウイとオレンジの皮を剥いて、食べやすく切ってタッパーに詰める。

テーブルに並べ、写真撮ろ、と携帯を構える。

「めっちゃうまそうやん」
声とともに伸びできた手を、ストップ!と掴む。

「ゆうのだから食べちゃだめっ!」
「なんや、パパのとちゃうんか」

残念そうな龍壱から、母に頼んで、と弁当箱を遠ざける。

「すごいやん。ようできとる」

うまそうやね、と褒めてくれる父に、本当?と聞く。

「けど侑士君、スポーツマンやろ?足りるんか?」
「一応、別で果物は持って行く...」
少ないかな?と悩む。
「ご飯残っとるなら、別でおむすび持って行ったったらええ。
 弁当で足りるんやったら、まぁちゃん、食べたらええやん」

そうする、と再度、台所に入る。

「懐かしいなぁ、佑里子はんも、よぉ弁当作ってくれよった」
そうなの?と程よいサイズの保冷剤を冷凍庫から漁る。
「せやで。
 佑里子はん、あの性格やから外食ほどんどせんし、コンビニにもよう行かんで『一食分だけ作るって結構面倒なのよ』って、弁当くれてん」
懐かしいなぁ、と麦茶を飲む父。

「2人ってどんな出会いだったの?」
「大学の先輩後輩やで。佑里子はんが俺の2つ上。
 高校生ん時に行ったオープンキャンパスで俺が一目惚れして、『絶対ここに入るんやっ!』て、入学式で探しまくって、告白してん」
「えっ!?初耳なんだけどっ」
そうか?と笑う。

「年上を好きになるって、どんな感じ?」
「年上やから好きなったわけ、ちゃうからなぁ」
うーん、と考える父。

「好きなった人が、たまたま年上やった、言うだけやん。
 けど、なんちゅうか...その重ねた年があった、その間に佑里子はんが経験したこととかで出来上がった佑里子はんが好きになったんやから、気にしたこと、無かってん」

たかだかひと学年やし、と言う父に、そっか、と熱が引いた弁当に蓋をした。

 ✜

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