She is the pearl of me. @ 忍足侑士
第41章 デートの日3
ベッドの上で上体を起こすも、布団に手をついていないと座る事もままならない真珠を再び寝かせ、Tシャツとジャージで部屋を出る。
リビングでは母がロードショーを見ていた。
「姉ちゃん、まだ帰ってきてへんの?」
「まだかかると思うわよ。
ゆうちゃんは?ご飯食べたの?」
いいや、と冷蔵庫からペットボトルのミネラルウオーターを一本、取り出す。
「マコトちゃんは?」
「...立ち眩みするて、俺の部屋で寝とる」
「あら、じゃあ、食べられそうにない?
えりちゃん何時に帰ってくるかわからないし、何も用意してないけど」
「ええよ。適当、済ます」
お大事に、と言う声を聞いて部屋に戻ると、布団を頭まですっぽりと被る真珠がいた。
ベッドに腰掛け、起きとる?と布団を捲る。
「まだ、世界回っとる?」
「だいぶ、ゆっくりには、なった」
「水、飲み」
パキ、とボトルの蓋を開けて差し出すと、ノロノロと起き上がる真珠の背中を支える。
「からだ、そんな強ないんか?」
「うーん、ゆうほどの体力は、無い...」
「体調悪いわけちゃうん?」
こっち向いてみ、と顔を上げさせて額に触れる。
「ゆうの手、ちめたい」
気持ちいい、と目を閉じる真珠の頬の赤みが発熱のせいか残り熱のせいなのかわからず、首を傾げる。
「あんま重いもん、食えへん感じ?」
「んー?いや、なんでも食べれそうではある」
「ダルい感じ、ある?」
「少し」
布団に包まる真珠は、ふたを閉めたボトルに頬を寄せている。
「妊娠しとる?」
「っへっ!?」
かっ開いたまん丸の目に、額に落ちてきた一筋の髪を払ってやる。
「でもっ避妊してるっ」
「せやけど、ヤッとる以上、可能性は0ちゃうで」
「そっか」
えー?と腹部に触れる真珠の手に自身の手を重ねた。
「わからへんなら、検査薬、買うてくる?」
「うーん、次、の来なかったら考える...
なんだろ、ほら。
体がまだ、慣れてないだけとか、体力無いだけとかかも、しれないし...」
しばらく真珠の顔を眺めた侑士は、わかった、と頷いた。
「泊まって行くやろ?」
「動けそうにない」
やろうな、と、トロン、とした目をする真珠の髪を撫でて、ベッドに横になるように言った。
「お水飲んだら、お腹鳴った」
「なんや、食いやすいもん無いか見てくるわ」
寝とき、と頭を撫で、再びキッチンに降りた。
