She is the pearl of me. @ 忍足侑士
第41章 デートの日3
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クシュンッ、と腕の中の真珠がくしゃみをした。
首元まで布団を引き上げ、鼻先にキスをする。
少しでも温まれば、とまだ少し熱が燻っている体で抱き締めた。
画面が光った自身の携帯。
真珠の頭を支え、奥に置いていたそれを手を伸ばす。
メッセージアプリを開くと、まだ残ったままの中等部テニス部のグループトークに、跡部がメッセージを入れていた。
買い替えで使わなくなるテニス用品や欲しい消耗品があるなら言ってこい、という内容。
-テニスノートの余りってあったりしますか?
半端ものでもいいので-
-ウェイトボールは買い替え予定無いですか?-
-テニスグローブ(左手用)があればお願いします-
次々届くメッセージに、画像が追加された。
-リスト番号で希望出してこい-
添付のPDFと画像に目を通し、(あ、グリテある)と、-16番 希望-の返事を打つ。
スリ、と胸元を擽る感触。
「起きたん?」
「起きてへんです」
「いや、会話が成立しとる」
携帯をベッドの脇に放り、おはようさん、と乱れた前髪を払った額にキスをする。
「からだ、痛ない?」
「平気だよ
お腹は、すいた」
「せやな。夜、食うてへんからなぁ」
「え?何時...?」
ようやく周りが見え始めた目を擦る真珠。
「21:23」
「ふあっ!?めっちゃ寝てもたっ」
ガバッ!と起き上がるが、あ、とベッドに手をついて俯く。
「いきなり頭、起こさんの。
クラクラしてるんやろ」
おいで、と再びベッドに寝かせ、一緒に布団に包まる。
「ごめん、もうちょっとギュッとしてもらっていい?
体がフワつく」
またか、と布団の中で、細い腰に脚をかけて引き寄せ、ううーん、と少しぐったりしている真珠の髪を撫でる。
「マコト、自律神経弱いんか?」
「メンタルは高野豆腐くらい?」
「水で戻す前か後かで、強度、だいぶ変わるで」
「今たぶん、水で戻されて冷蔵庫で放置されて2日目くらい」
「アカンやん」
ダルダルやんか、と体温が少し低く感じる体を抱き寄せた。
「揺らさないで〜。掻き回さないで〜」
「だいぶやらしい意味に聞こえるで、それ」
「変態〜えっち〜、思春期〜」
思春期関係あらへん、と少しでも真珠が落ち着けば、と抱き寄せた頭に頬擦りをした。
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