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She is the pearl of me. @ 忍足侑士

第37章 君との時間がいつもの自分 ❦



真珠からキスをしてくる事はあまりないので、何の段取りもできていなくて、されるがままになる。

そうっと唇を撫でる濡れた舌先に気付き、唇を開く。

辿々しく絡められる舌に、真珠の頭を支え、深く絡める。

ウエアの上から胸のあたりを撫でる真珠の指先が擽ったい。

「どないしたん?」
ウエアのボタンを弄くる指先に、脱がしたいん?と誂いを含んだ声で問いかけると、うん、と頷いた。

「ほんまに言うとる?」
「うん」
侑士の眼鏡は、真珠のバッグのポケットに差し込まれている。

上だけやったら、とウエアを脱ぐと、これも、とハーフパンツを引っ張ってくる。

「下は、あかんよ」
むう、とした顔の真珠。

「そないな顔したかて、アカンもんはアカン」
ここどこや思てんねん、と心臓の鼓動が強くなっていく。

「っ、こらっ」
やめぇや、と胸の突起をくるくると弄り出した右手を掴む。
今度は左手で右の突起を触ろうとしてくるので、両手を拘束する。

「アカンて、」
「好きなこと、証明するの」
証明?と裸の肩にキスをする真珠の顔を覗き込む。

「侑士にしかしないこと、する」
そう言うと、膝をついてうっすらと筋が浮いている腹筋にキスをする。
「んっ、こしょばいっ」
擽ったい、と掴んでいた手からするりと抜け出した真珠の手が、ハーフパンツの裾から入ってきて目を見開いた。

「なぁッマコトっ」
チラ、とこちらを見た視線に、ゴクリ、と喉が鳴る。

「俺にしか、せんことって」
パラ、と落ちてきた髪を耳にかけられる。

「本当にいやなら、本気で止めて」
下着の裾口を捲った指先が腰骨を撫でる。

やめさせなければ、と頭ではわかっている。
こんな場所で、とキスだけで熱を蓄えた箇所がより熱くなる。

「勃ってる」
「っ言わんでええねん」
ハーフパンツと下着を中から広げ、じっと上から覗き込む目を手で覆い隠す。

「あないなキスされて、勃たすな言う方が無理や」
「ちゅーするの、好き?」
目隠ししたまま、すり、と反り返った裏を撫でられ、んっ、と息を詰める。

「嫌い、ちゃうよ
 んっマコトとするキス、好きやで」
「ふふ。うれしい」
私も好き、と微笑む口元に、吐く息が震える。
撫でるように這っていた指先が、裏をなぞりあげ、ああっ!と声が漏れる。

「ここ、気持ちいい?」

敏感な場所を指先で擦られ、ただ頷くしかできなかった。
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