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好きに理由はいりません

第7章 たった一人の大切な人


許さない…



そう言ったくせに

触れた唇は優しくて

私を抱きしめる腕は少し震えてる…


私が寂しくて怖くて

たまらなかったのと同じように

大ちゃんもすごく寂しくて怖かったんだ

そう痛いほどに感じて



「大ちゃん…ほんとにごめんね…?

でも私大ちゃんの大事なもの

守ってあげたくて…」


そう言った私に

大ちゃんは少し悲しそうな顔をして


「なんでその大切なものに…

まこちゃんは入ってないの…?

確かにグループもメンバーも大事だけど

まこちゃんもそれと変わらないぐらい

俺には大事だよ?」


そう言うと私の体を

痛いぐらいぎゅっと抱きしめる…


私のことを

こんなに大切に思ってくれてる大ちゃんに

もう嘘をつきたくない


そう思ってしまったから


傷付くことを怖がらずに

大切な想いをちゃんと伝える


「大ちゃん…

私わがままになってもいい…?」



「うん?」



「迷惑かけちゃうかもしれないけど

それでも大ちゃんを好きでいたい…


大ちゃんがいてくれたら

私はもうそれだけでいい…


だから私を

大ちゃんの側に居させて下さい」
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