第7章 たった一人の大切な人
大ちゃんが私の生活からいなくなっても
大ちゃんの亡霊は
中々私の中から消えてくれない
お酒を飲んだ時
ご飯を食べている時
家に帰った時
仕事に行く時
1日の終わり眠りにつく時
どんな時も急に大ちゃんの笑顔が
目の前に浮かんで
つい手を伸ばしたくなってしまう
でも迂闊に手を伸ばしと
シャボン玉みたいに
パチンと消えてしまうから
ただその笑顔を見つめて
少しでも長くそこにいてと願うんだ…
でもそんな時に限って来る
「今何してんの?
見たい映画あんねんけど
一緒に行って来れる友達
どっかにいてへんかなー笑?」
そんな優しいお誘いLINE…
友達がいない私に
ただ側にいてくれる人のありがたみを
教えてくれた康二くんに
どれだけ助けられたか
わからないや…