第6章 優しい嘘
まこちゃんともう一度ちゃんと話したい
そう思うのに
忙しいからなのか
ただ怖いだけなのか
連絡さえ出来ずにいた…
毎日のように来る
ゆきちゃをんからのLINEには
写真を撮られたことなど
気にするそぶりもなく
"また遊びに行きましょう?"
"いつなら空いてますか?"
と書かれていて
毎回
"もう会えません“
そう返すのに
"1度だけでいいから顔を見て話したい"
そう言われ
仕方なく会う日を決めた…
待ち合わせ場所に行くと
ゆきちゃんが先に待っていて
俺を見つけて嬉しそうに駆け寄り
「もう会ってくれないかと思ってました
来てくれてありがとうございます」
そう言って笑う…
そんなゆきちゃんに冷たく
「話しって何?」
そう話を切り出した…