• テキストサイズ

好きに理由はいりません

第6章 優しい嘘


康二くんが家に来てから一週間が経って

ぐちゃぐちゃだった感情も

少し落ち着きを取り戻した…

家で洗濯物を干しながら

ぼんやりと雲一つ無い空を眺めていると

ピンポーンと

インターホンの音がした


期待したりなんかしない…


でも扉の向こうにいるのが

大ちゃんならいいのに

なんて毎回願ってしまう…


「はい…」


下を向いたまま

インターホン越しにそう返事をすると

「まこちゃん…」

そう私の名前を呼ぶ声がして


玄関に走り扉を開いた


そこにいたのは

ずっとずっと会いたくて仕方なかった

大ちゃんなのに



顔を見た瞬間

何も言え無くなって


ただ黙って下を向く私を


大ちゃんは自分の家に連れて行った…
/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp