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好きに理由はいりません

第5章 アイドルってやつ


「ごめん…ちょっとだけ待ってて笑?」

そう言って大ちゃんが離れた隙に

外されたブラウスのボタンを

きっちり上まで閉めて

何ごともなかったかのように

必死に息を整える…


ふぅーっと一つ深呼吸をして

玄関に向かい歩きながら


「あの、お客様なら私は家に…」


そう言いかけた言葉は


「うわぁ、この子が噂に聞いてたまこちゃん,?

さっくんより小さくてかわいいなぁ笑」


なんて言う明るい声が近づいて来て

大きな手に抱きしめられる

一瞬の出来事に頭が働かなくて

動けずにいると



「ちょっ、まじでやめて…!?」


そんな大ちゃんの声がして

私の体は大ちゃんの腕の中に

引き寄せられる…


「あの…何が起きてるの?」


訳がわからずそう聞いた私に

突然私を抱きしめた張本人は


「初めまして、僕ね向井康二って言います。

さっくんのお友達です笑」


なんて明るい自己紹介をしてきて


「ピザ買って来たからみんなで食べよう?

夜ご飯まだ食べてないでしょ?」



そう言って私の手を掴むと

有無を言わさず部屋の中に入って行った汗
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