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好きに理由はいりません

第5章 アイドルってやつ


抱きしめられた腕の中

体が固まって動けずにいると

大ちゃんの手がほっぺたに触れて

唇を指先で撫でる

慣れない甘い雰囲気に

ちょっと逃げ腰になり後退りすると


「こら、逃しませんよ笑」


なんて大ちゃんは笑って

私の腰を引き寄せる



大ちゃんの手が

ブラウスのボタンに触れて



ヤバい…

これは本気でそういう雰囲気だ…汗!



なんて焦りまくる私を他所に

ボタンが一つ外れて


大きく開いた首筋に大ちゃんの唇が触れて

ちゅっと音を立て

甘くて鈍い痛みが走る…


「んっ…」


我慢できずに漏れる声に

頭の中が真っ白になって

大ちゃんの腕をギュッと掴んだ瞬間


"ピンポーン"


とインターホンの音が部屋に鳴り響いた…
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