第4章 好きだと言う勇気
大ちゃんが洗い物をしてくれている間
ソファーに座りぼんやりとテレビを見ていると
「洗い物終わったよ」
なんて明るい声と一緒に隣に座った大ちゃんは
そのままゴロンと横になり
私の膝に頭を乗せる…
そんな大ちゃんのおでこに手で触れて
「熱下がって良かったね」
そう言うと
「うん、彼女が看病してくれたからね笑」
なんて嬉しそうに笑う…
彼女…の言葉に驚いて
おでこに触れていた手を慌ててどけると
ゆっくりと体を起こして
「まこちゃんは俺の彼女だよね?」
そう言って私の目を真っ直ぐに見つめる
大ちゃんに
どう言えばいいのかわからなくて
目を逸らすと
そんな私の体を大ちゃんはぎゅっと抱きしめる
そんな大ちゃんの体を押し返して
「あのね…大ちゃん…
昨日のことは無かったことに…
しませんか…?」
そう下を向いたまま
伝えると
少しの沈黙の後
「まこちゃんは…ほんとにそうしたいの…?」
いつもより少し低い大ちゃんの声がする…
顔を見てしまえば
嘘がつけなくなりそうで
「うん…」
と小さく返事をした瞬間
ドンっと音を立て大ちゃんは私の体を
ソファーに押し倒した…